金属・セラミックス・樹脂――素材選定の第一歩は「大まかな違いを知る」ことから
製造業の現場では、部品や製品の目的に応じて最適な材料を選定することが重要です。その際にまず押さえておきたいのが、金属・セラミックス・樹脂という主要な3種の素材の特徴と違いです。
金属は、加工性・強度・導電性に優れており、自動車や機械部品など幅広い分野で使用されます。靭性(粘り強さ)を持ち、衝撃や曲げに強いのが特徴です。一方で、腐食や重量がデメリットとなることもあります。
セラミックスは、耐熱性・耐摩耗性・耐薬品性が高く、半導体装置や医療機器などで重宝されます。非常に硬い反面、脆く割れやすい「もろさ」があるため、設計には注意が必要です。
樹脂(プラスチック類)は、軽量で成形性に優れ、コストも抑えやすい素材です。電気絶縁性も高く、家電や日用品、軽量部品などに多用されます。ただし、耐熱性や強度では金属・セラミックスに劣る場合があります。
素材にはそれぞれ特性があり、どれが「優れている」というよりも、「用途に合っているか」が重要です。素材の違いを正しく理解することが、製品の性能・コスト・信頼性を左右する第一歩になります。
弊社は、金属・セラミックス・樹脂部品全てをワンストップで対応いたしますので、製作したい部品があればお気軽にご相談ください。
代表取締役 小松 雄太