TPUフィラメントの代表的な用途【3Dプリント】
ゴムのように柔らかく、それでいて樹脂らしい成形性を持つTPUは、
“曲がる・伸びる・衝撃を吸収する” といった特性を活かした部品づくりに向いています。
実際の用途イメージをもう少し具体的に挙げていきます。
1. 工業用治具・保護カバー
工場や研究現場では、
- ワークをキズつけないためのソフトジョー・クランプカバー
- 搬送コンベアの緩衝パッド・ローラーカバー
- センサーやコネクタの防塵・防滴カバー
といった用途でTPUが使われています。
PLAやABSだと「硬すぎて製品にキズがつく」「割れてしまう」といった場面でも、
TPUなら柔軟にしなりながら対象物を保護できます。
2. プロトタイプ・試作品パーツ
製品開発の現場では、最終製品でゴム部品やエラストマー部品を使うケースが多くあります。
そこで、量産前の試作段階でTPUを用いると、
- 実際に“曲げ心地”や“押し心地”を確認できる
- 取り付け部の爪の強さや抜き差しの感触をテストできる
- 簡易な耐久評価(繰返し曲げなど)が可能になる
といった利点があります。
ショア硬度の異なるTPUを使い分けることで、
「もう少し柔らかく」「もう少し硬く」といった検討もやりやすくなります。
3. 日用品・雑貨・ホビー用途
個人用途では、次のようなアイテムにTPUがよく使われます。
- スマホケース・バンパー
- カメラやゲーム機の保護カバー
- ケーブルガイドや結束バンド代替品
- ウェアラブル機器用バンド・簡易ベルト
柔らかさゆえに装着・脱着がしやすく、衝撃から機器を守ることができます。
また、カラーのバリエーションも多く、見た目にも楽しい素材です。
TPUフィラメントの造形を検討の方は是非お気軽にご相談ください。

