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~製品に最適な方式を選ぶために知っておきたい基本~
3Dプリンターによる製造技術は日々進化を遂げ、多様な造形方式が登場しています。それぞれに特長や得意分野があり、目的や素材、精度要求によって適切な方式を選ぶことが重要です。ここでは、代表的な3つの造形方式をご紹介します。
1. FDM(熱溶解積層法/Fused Deposition Modeling)
特長:
最も一般的な3Dプリント方式。フィラメント(樹脂の糸)を加熱して溶かし、ノズルから押し出して層を積み重ねて造形します。
利点
- 機材・材料が安価で導入しやすい
- PLAやABSなど多様な樹脂が使用可能
- 試作品から簡易治具まで幅広く対応
注意点
- 積層跡が目立ちやすく、表面仕上げが必要な場合がある
- 精密部品にはやや不向きな場合も
2. SLA(光造形法/Stereolithography)
特長:
紫外線レーザーで液体樹脂を硬化させて造形。非常に高精度で滑らかな表面を実現します。
利点
- 精細なディテール表現が可能
- 表面が滑らかで後加工が少なくて済む
- ジュエリー、歯科、フィギュアなどに最適
注意点
- 樹脂の取り扱いに注意が必要(臭気や安全性)
- 材料コスト・メンテナンスコストがやや高め
3. SLS(粉末焼結法/Selective Laser Sintering)
特長
粉末状のナイロンなどをレーザーで焼結し、層を形成して造形します。サポート材不要で複雑な形状にも対応。
利点
- 機械的強度が高く、実用品にも使用可能
- サポートレス造形が可能でデザイン自由度が高い
- 小ロット生産にも向く
注意点
- 機材が高価で、主に外注・受託造形向き
- 表面はややざらつきがある
3Dプリントは「どんな材料を、どのくらいの精度で、何に使うか」で適した造形方式が大きく変わります。
弊社ではFDM方式の3Dプリントサービスを提供しており、低コストかつ迅速な試作や治具製作を得意としています。
造形方式の選定でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。用途やご希望に応じた最適なご提案をいたします。
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